鳥の海-阿武隈川 2006/04/16
09:00 雨のち晴れ
家を出るときはしっかり雨が降っていたが,フィールドを回っているうち,いつの間にか雨が上がり日も差してきた。
大きく潮が引く日なので,鳥の海やその海岸にシギチを期待したが,朝にハマシギ110羽の群れを見かけただけで,他にいたシギチは海岸にいたシロチドリ程度だった。どちらも冬でも観察できる種類だ。カイツブリ,カモ類もだいぶ姿を消しており,カンムリカイツブリ,ホオジロガモ,カワアイサなどは観察できなかった。その代わり,ダイサギやコサギがだいぶ増えてきた。去年は部分黒化のコサギがいたが今年はどうだろう? チュウサギ,アマサギはまだ見えない。
鳥の海がパッとしないので,どこに行こうか悩んでいたら太白区のAIさんから電話をいただいた。阿武隈川にエリマキシギ,アメリカウズラシギがいるという。詳しい場所まで教えていただいた。気付かなかったが,車ですれ違ったらしい。以前に名刺をお渡ししておいてホント良かった。情報に大感謝だ。
ポイントに行く途中,河原敷を通っていったが,思わぬ鳥と出会うことができた。ホオアカだ。梢にとまって盛んにさえずっていた。今季初だ。ホオジロとは主にさえずりの出だしの違いで判別しているが,個体によって個性があるので紛らわしいときもある。今回は「らしい」鳴き方をしてくれていた。他の人はどんなところで判別しているのだろう?
さて,ポイントに着くとイソシギが賑やかに鳴きながら飛び回っている。それ以上にコチドリも賑やかだ。飛び交っている状態だ。これはすごい。良い場所を教えていただいた。最初はエリマキシギとアメリカウズラシギがどこかわからなかったが,まもなく見つけることができた。干潟状になっている場所の真ん中付近の水溜りに2羽揃っていた。
エリマキシギは今季これまで見ていたタイプよりひと回りふた回り大きい。オスのようだ。AIさんからお聞きしていたように全体に黒っぽい個体だった。エリマキの兆候がないかと首の辺りをよく見てみたが,横じまがあるだけだった。エリマキが出てくるまでしばらくいてくれると良いのだが,エリマキが揃ってから渡るとなると,空気抵抗で体力が消耗しやすいかもしれない。
アメリカウズラシギは首に縦班があり,お腹の白色部とくっきりと胸で分かれている。昨年は石巻と蕪栗沼で出会っているが,今回は近くでじっくりと観察することができた。ラッキーだった。警戒してなのか,水溜りに浸かるようにする仕草が2回程度見えたが,一体何だったのだろう? 上を見ても猛禽らしい影はなかった。エリマキシギもそのとき同じようにしていた。
エリマキシギやアメリカウズラシギを観察しているとき,ヨシ原でホオジロ類が動き回っていたのが見えた。双眼鏡で覗くと,オオジュリンのようでオオジュリンでない。ホオジロやホオアカ,カシラダカでもない。コジュリンか? もっと近くで観察しようと場所を移動したが,その後見つけることができなかった。
その後,鳥の海,大沼,蒲生方面もチェックしたが,特筆すべき鳥と出会うことができなかった。AIさんから情報をいただいていなかったらどうなったことやら・・・。心から感謝申し上げたい。
【観察できた鳥】
ウミネコ,ユリカモメ,スズガモ,ヒドリガモ,トビ,ハクセキレイ,コガモ,カルガモ,ダイサギ,コサギ,コガモ,ハマシギ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,カイツブリ,カワラヒワ,ヒバリ,シロチドリ,ウグイス,ホオジロ,コゲラ,スズメ,コチドリ,イソシギ,エリマキシギ,アメリカウズラシギ,コジュリン?,ホオアカ,ムクドリ,キジバト (30種)
【写真】(左上から,アメリカウズラシギ正面顔,水浴び,羽づくろい,ポーズ,エリマキシギ,見つめ合う二人,ホオアカの背,ホオアカの胸,梅とヒヨドリ,誰かオナラした?)
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