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2006/03/21

蕪栗 2006/03/18

07:00 快晴後晴れ

 だいぶ春めいてきたので,蕪栗沼周辺のウグイスの声を聞きに行くことにした。もしかすると北に帰る前のカシラダカのさえずりも聞くことができるかもしれない。今回は息子も付き合ってくれた。

_060318__0003 _060318__0011 _060318__0015 _060318__0023  もうすぐ蕪栗に着こうとするとき,道路左脇の木にカラス大の鳥がとまっているのが見えた。通り過ぎながら確認したら,ナント何と,オオタカだった。慌てて車を停め,バッグから双眼鏡やカメラを取り出した。しかし,車から外に出れば飛んでしまうだろうし,助手席には息子がいたので窓から首を出すこともできない。仕方なくリアウィンドウ越しに証拠写真を撮った。モヤっとした感じになったが仕方ない。見ていると,木を飛び移って,小枝を折り取り,林の中に運んでいった。巣作りの準備だろうか。

_060318__06232 _060318__06255  車を再発進させたら,今度は電柱にハヤブサがいた。通り過ぎる前に気付いたので,助手席側の窓からじっくりと観察できた。このハヤブサは,自分に自信があるのか,飛んで逃げようとしない。調子に乗って,車からそ~っと出て,デジスコを始めても動じない。もちろん気付かないのではなく,こちらを観察するような仕草もある。そのうち,息子も,もそもそと降りてきた。二人して至近距離から望遠鏡でじっくりと観察することができた。こんなこと滅多にあるもんじゃない。なんて運の良い奴だ。

 さて,白鳥(しらとり)地区の駐車場に車を置いてゆっくりと歩き始めた。この日は晴れてとても気持ちの良い天気だ。ヒバリやウグイスのさえずりも聞こえるなか,カワラヒワのキリリコロロという声やキジのケーンケーンという声も聞こえる。頬をなでる春の風が快い。鳥など見なくても,野を歩いているだけで良いような気持ちになってしまう。

_060318__06294 _060318__06298  歩いてまもなく,今度はやや小ぶりの猛禽が飛んだ。すぐ近くの木にとまったようなので,探してみると,いた,いた。後ろを向いているので最初何かよくわからなかったが,こちらを振り向いた顔はオオタカ系の顔だった。ハイタカだろうか。まもなく飛んでしまったが,その10m先にはノスリもとまっていた。これも望遠鏡に入れて至近距離から見せることができた。しかし,撮影しようと望遠鏡にカメラを取り付けた瞬間飛んでしまった。蕪栗沼の反対側のヨシ原ではチュウヒも飛んでいた。今回は猛禽類が大当たりだ。

_060318__0071 _060318__0037 _060318__0039 _060318__06300  蕪栗沼自体はガンカモ類がとても少なくなっており,カモ類が数種観察できただけだった。ガン類も,あれほどたくさんいたヒシクイが見られず,マガンが時折頭上を飛んでいくのが見られるだけだった。マガンのほか,オオハクチョウやカワウも頭上を飛んでいくのが観察できた。沼は,鏡のように空や岸辺の柳などを映しており,とても美しかった。

 いつもは蕪栗沼をチェックしたらそのまま引き返すことが多いのだが,今回は歩くのが気持ち良かったので,白鳥(しらとり)地区を一周することにした。

_060318__0094  小鳥系では,オナガが群れで飛び回り,ギューイ,ギューイと賑やかだった。ウグイスは遊歩道脇の藪でさえずっており,油断しているとすぐ脇の枝の上でさえずっていたりした。冬鳥では,ジョウビタキは確認できなかったが,ベニマシコは小さな群れで活動しており,歩いている間何度か出会うことができた。ピンク色の♂もしっかり観察することができた。写真は白鳥地区のオオハクチョウをバックにしたベニマシコだ。

_060318__0097 _060318__06322  白鳥地区は水が多く,カモ類がまだ大部残っていた。オナガガモ,マガモ,コガモ,ハシビロガモのほか,オカヨシガモ,ミコアイサも確認できた。鏡のような水面にオオハクチョウが美しかった。トモエガモやアメリカコガモなどがいないかと,ぼんやり眺めていたら,なんと,オグロシギが1羽佇んでいた。シギチがいたとしてもオグロシギは予想していなかったので,これにはビックリ。「来た」のか,それとも,「いた」のか。

_060318__06374 _060318__06343  対岸(蕪栗沼側)にヘラサギがいた。確認できなかったときもあるが,ここでは冬の初めから見ている。たぶん,ずっとこの周辺にいて,冬を越したのだろう。積雪があったり,沼が凍ったりと冬越しが大変だったと思うが何とか生き延びてくれた。タイミングが悪いと出会えても寝ていることがあるが,今回は活発にエサを取っており,独特のクチバシや行動がじっくりと観察できた。見ているうちに飛び立って蕪栗沼の方に移動した。

_060318__0169 _060318__0154 _060318__06402  白鳥地区を回る土手には,チョウの仲間も観察できた。成虫で越冬するタテハ系は期待していたが,サナギで越冬するというルリシジミも飛んでいたのにはビックリした。もう羽化したのか。今回は嬉しい驚きが続く。タテハ系のチョウではキタテハがおり,普通の個体のほか,とても小さな個体も見られた。ムシ系ではほかにテントウムシも観察できた。まだ風景に彩りがまだ乏しい中,とても美しく見えた。

_060318__06422 _060318__06414  そういえば,白鳥地区を囲む土手からこんな鳥が観察できた。あたかも鳥を良く知っているかのように,「あ,あそこにムクドリがいる」,なんて言っていたら,違った。普通(?)のツグミだった。これは反則だ。この個体は顔に限らず,全身のあちらこちらが白くなっている。目立つだろうなぁ。長生きしてほしいものだ。

_060318__0217  周辺田んぼではまずカシラダカを探した。この冬は個体数が少なかったように感じていたが,今回もなかなか見つからなかった。しかし,毎年来るポイントにはちゃんといてくれて,小さな群れで行動していた。車をとめて中からしばらく観察していると,さえずり始めた。か細く可憐なさえずりだ。まもなく北に帰ってしまうので,カシラダカのさえずりは今の時期にしか聞くことができない。写真のように顔が黒くなってきた個体もあった。

_060318__0240  続いて田んぼを回っていると電柱にチョウゲンボウがとまっていた。気付かずに近寄ってしまい飛ばしてしまったが,すぐに別個体のチョウゲンボウがやってきて,同じ所にとまった。と,思ったら,こちらに向かって飛んできて,車の真上の電柱にとまってしまった。これでは撮影ができない。写真はこちらに飛んでくる姿をフロントガラス越しに撮影したものだ。

_060318__0255 _060318__0394 _060318__0398  そのほか,キジ♂♀も観察できた。最初♀2羽を見つけたので,近くに♂もいるかもしれないと思っていたら,いた。こちらが見つける前に向こうが見つけたようで,タッタカ走って畑のくぼ地に隠れてしまった。隠れて顔だけ出していたのが面白かった。この付近では,1羽のカシラダカが畦道で採餌しており,かなり近くまで寄ってきてくれた。

_060318__0473 _060318__0431  そうこうしている内にお昼を回ってしまった。この日は午後2時からベガルタ戦があるので息子とテレビ観戦をすることにしていたが,鹿島台に来ているというマナヅルもとても気になった。念のため「ベガルタとツルとどっちが良い?」と聞いてみたが,聞くまでもなかった。約束していたのでしょうがない。仙台に帰ることになった。帰り際,チュウヒが飛んでいる場面と出会った。ヒラヒラ飛んで降りることを繰り返している。ネズミでもいるのだろうか。腰が白いのでハイイロチュウヒ♀かもしれない。

 鳥見は当たりはずれがあるが,この日は猛禽類,オグロシギ,ヘラサギ,チョウなど,とてもついていた。また,穏やかな春めいた天気でとても気持ちよかった。午前中だけだったが充実した鳥見となった。

【観察できた鳥】

オオタカハヤブサ,ヒバリ,ウグイス,スズメ,ツグミ,ハシブトガラス,カワラヒワ,キジ,ダイサギ,アオサギ,マガン,ホオジロ,トビ,オオハクチョウ,カワウ,ハイタカ?,ノスリ,ハクセキレイ,ムクドリ,カワアイサ,オナガ,タゲリ,オオジュリン,ヒヨドリ,オナガガモ,チュウヒ,ベニマシコ,シジュウカラ,カイツブリ,コガモ,マガモ,アオジ,エナガ,メジロ,キジバト,ハシボソガラス,オカヨシガモ,ハシビロガモ,オグロシギ,ミコアイサ,ヘラサギ,セグロセキレイ,モズ,ミソサザイ,カシラダカ,チョウゲンボ (47種)

【写真】(左上から,オオイヌノフグリ,オグロシギ,カシラダカ,チュウヒ,ダイサギ&ヘラサギ,帰っていくのかな,長者原のふかひれラーメン,長者原のしょう油ラーメン)

_060318__06385 _060318__06370 _060318__0323 _060318__0474 _060318__06361 _060318__0081 _060318__06432 _060318__06430

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